日向国(ひむか の くに)

お勧めパワースポット

古事記と日本書紀(記紀)によれば、日向国は初代・神武天皇が生まれ育った場所であり、神武東征(じんむ とうせい)のスタート地点とされています。

神武天皇は、父・ウガヤフキアエズ、母・タマヨリビメの第四皇子で、即位前はイワレビコと呼ばれていました。

生誕地は諸説ありますが、ウガヤフキアエズの宮殿が、宮崎県の佐野原聖地(さのはら せいち)にあったとされています。

 

高千穂(たかちほ)にある槵觸神社(くしふる じんじゃ)は、天孫・ニニギノミコトが降臨した地と言い伝えられています。

ニニギノミコトが降臨したのは、本殿の裏にある槵觸山の槵觸岳(くしふる だけ)とされており、その為、長らく槵觸山は神体山として信仰されてきました。

槵觸山の四皇子峰(しおうじ が みね)も、神武天皇生誕の地とされており、今も独特な「氣」のパワーが満ちています。

 

高千穂は四方を山に囲まれた盆地であり、水量が豊富な五ヶ瀬川(ごかせがわ)や、天然の湧水にも恵まれています。また、冬は雲海を見ることもできます。

他の豪族から民を守りつつ、狩猟や農耕に勤しむのに適した場所なので、ここが選ばれたものと思われます。言わば隠れ里ですね。

とにかく坂が多い土地なので、正直、住み易いとは言えません。ですが、縄文後期や弥生前期の人達にとっては天然の要塞であり、安住の地だったのでしょう。

 

パワースポットとして見れば、槵觸山の高天原遥拝所(たかまがはら ようはいじょ)が別格で、人よっては聖地巡礼の最終目的地になる筈です。

名前の通り、異世界に繋がっている感じがしますし、土地の「氣」も極上です。何となくですが、国内の神道への信仰心が集まってくる場所のような気もします。

2000年以上も前とされる建国初期の神話を、石碑・書籍・口伝ではなく、神社や信仰という形で残したからこそ、現代まで伝わっているのだと思います。

 

約1㎞ほど離れた所に、夜神楽(よかぐら)で有名な高千穂神社があります。毎晩20時より1時間公演されているので、興味がある方は是非。

 

槵觸神社から約7㎞ほど離れた所に、アマテラスがお隠れになった天岩戸窟を祀り、遥拝するための天岩戸神社(あめの いわと じんじゃ)があります。

岩戸川を挟んで、北に西本宮、南に東本宮が位置するのですが、何故、東西の名がついたのかは分かりません。

大勢の参拝客が訪れるので、境内の「氣」は平日でも濁っていますが、早朝なら本来の聖域らしさを堪能することができます。

 

西本宮から少し歩いた所に、天安河原(あまの やすかわら)があります。

ここはアマテラスがお隠れになった際、神々が「どうすれば出てきてもらえるか?」を審議した場所と言い伝えられています。

本来、パワースポットとして極めて優秀な場所なのですが、ここも早朝以外は「氣」が濁っています。

 

東本宮は、御神体である天岩戸窟がある方の河原に建立された神社です。西本宮に比べて参詣者が少なめなので、個人的にはこちらの方が好きだったりします。

 

成長したイワレビコは、地元・日向のアヒラツヒメを娶り、宮崎神宮か、高千穂神社がある場所に宮殿を作って、兄や子を集め、東征の構想を練ったとされています。

 

「氣」のパワーで言うなら、約1㎞ほど離れた所にある皇宮神社・皇宮屋の方が良かったので、個人的にはこちらを推したい所です。

 

美々津(みみつ)には、力を蓄えたイワレビコが海軍を作り、大和に向けて出発したとされる立磐神社(たていわ じんじゃ)があります。

記紀に美々津の名は出てきませんが、境内には神武天皇が腰かけたとされる磐座(いわくら)があり、神武出立由来のおきよ祭りが斎行されています。

 

天孫や、八幡神(応神天皇)などの歴代天皇と御縁があると思った方は、是非、日向の地を訪れてみてください。

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