純粋な愛

コラム

純粋な愛とは、無条件の受容です。赤ん坊なら親から無償の愛を与えてもらえますが、物心ついたあたりから愛は条件付きになります。

社会に必要とされ、愛されるようになるには、ルールやマナーを身に付ける必要があります。身に付けていなければ、叱られたり、軽蔑されたりします。

その為、私達は大人になるにつれて愛とは何かが分からなくなり、他人を愛するのが下手になっていくのです。

 

私達が愛を思い出すのは、特定の異性を好きになった時です。でも、大人になると、他人を愛するという、たったそれだけの事が難しくなります。

何故なら、それは他ならぬ貴方自身が、他人に条件を突きつける事を憶えてしまったからです。

こうであって欲しいとか、こうじゃなきゃダメなんだという自分の都合が、異性への愛を枯らしてしまうのです。

 

理想的な愛を求めれば求めるほど、純粋な愛からは遠ざかります。いつの間にか、愛は相手の収入容姿と同一化してしまい、いくら探しても見つからなくなります。

見失った愛は、いくら探し求めても決して手に入らない幻想となって、貴方自身を苦しめます。

その苦しみから逃れる為に、人によっては愛そのものを否定したり、強い快楽で愛への渇きを誤魔化そうとします。

 

そんな事をしなくても、愛は常に貴方の目の前にあります。これまで身に付けた知識の所為で凝り固まった心を解きほぐせば、愛は再び姿を表します。

恵みと災いの両面を持つ大自然を愛するように、異性の個性や過去を受け入れてあげましょう。

愛に不器用になった大人は、異性を純粋に愛する事で救われるのです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました