精神的に幼稚な人は、幼稚な恋愛しか出来ません。しかし、自分よりも大切なもの、命を懸けて守るべきものが出来た時に、人は精神的に急成長するものです。
アメリカの精神分析家であるエリク・ホーンブルガー・エリクソンは、人間の精神的発達を8段階に分けて説明しました。これを心理社会的発達理論と言います。
この理論では、人間の精神は周囲の人々との関係によって成長するものと定義されています。因みに、アイデンティティという言葉もエリクソンが考案したものです。
精神的発達の8段階は、乳児期、幼児期、幼児期後期、学童期、青年期(思春期)、初期成人期、壮年期、老年期とされていて、一生かけて人間が成長していく様子を表しています。
しかし、社会の在り方によっては年齢と時期にズレが生じますし、努力次第では期間を縮める事も出来ます。
つまり、人生経験は圧縮が可能であり、訳あって停滞していた精神の成長を加速させ、遅れを取り戻す事も出来るのです。
そして人生経験の圧縮は、真摯な恋愛によって成されます。この事を知っているか否かで、人間としての成長速度が大幅に変わります。
幼い恋愛は痛み(成長痛)を伴うものですが、それは止まっていた歯車を動かす時の軋(きし)みのようなものですし、予備知識があれば痛みを抑える事も出来ます。
しかし、男性と女性では脳の作りが違うので、人生経験の圧縮は女性には不向きな方法になっています。
やはり女性は成熟した男性に愛されて、信頼できる人達に囲まれつつ、出産と育児を通して成長するのが一番です。
「結婚や出産など真っ平だ!」と考える女性が自己成長を望むなら、人生経験が豊富な年上の男性とお付き合いすると良いでしょう。
人は成長するものですし、成長すれば変わります。そして人が純粋に変わりたいと願うのは、自分自身よりも大切な人が出来た時だけです。
つまり大人になるという事は、エリクソンが言う生殖性を獲得する事を言うのです。
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